論文要約(Digital technology and COVID-19)

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Digital technology and COVID-19

 

※ 1年以上前の論文です。

 

コロナを収束させるためにデジタル技術を活用しようという内容の論文です。

この論文はデータを収集して結果を出すものではなく、著者の意見を述べているもの(comment)です。

デジタル活用の詳細はありませんが、どの技術がどのように利用可能か網羅的に書かれています。

内容

コロナを収束させるためには従来の公衆衛生の手法では難しいため、デジタル技術公衆衛生に活用する必要がある。

デジタル技術とは

→ IoT, ビッグデータ, AI, ブロックチェーン

公衆衛生戦略

以下の2つ

① 個人に対する対応:コロナ患者のモニタリング、監視、発症の検知、発症予防

② コロナの間接的な影響を防ぐ:医療崩壊など

 

① コロナ患者のモニタリング、監視、発症の検知、発症予防に対するデジタル技術

○ IoT:コロナの情報をリアルタイムで捉えることができる

関連するサイト

 

gisanddata.maps.arcgis.com

 

www.worldometers.info

 

ビッグデータの収集

モデリング研究→コロナの状況把握と予測することができる

 

 データベース例

航空データ:the Official Aviation Guide

位置情報:the location-based services of the Tencent (Shenzhen, China)

など

 

○  AI/ディープラーニング

コロナの検知・診断:正確低コストに可能→ 検査にお金がかかる

重症度分類

新薬の開発

 

○ その他

ソーシャルメディアプラットフォーム(What's upやTwitterなど)

公衆衛生教育やコミュニケーションに活用

→ 正しい情報をリアルタイムで伝える(フェイクニュースを防ぐ)

 

・サーモグラフィーによる発熱検知(顔)

 

 

 

医療崩壊を防ぐためのデジタル技術活用

 

対処法:医療サービスの休止 or 減少

= 手術の延期/ 予約の延期

→ これらは6ヶ月しかもたない

 

デジタル活用による解決

 

○ オンラインでのコミュニケーション

オンライン診療(医療画像データを利用することも可能)

リモート会議の促進(医療機関の研究や教育のため)

 

○ AIを利用した重症度分類システムの利用

→ 医療従事者の負荷を軽減する

 

例1)チャットボットによる問診

→ 初期症状の発見を助ける

→ 手洗いなど感染予防の教育をする

→ 症状が悪化を検知し、医療機関に通知

例2)スマホや携帯を利用した患者データの収集

→ 不必要な医療機関の受診を避けることができる

 

ブロックチェーンを利用した薬剤の支給(玄関先まで届ける)

病院側は正確なトラッキングにより、着実に配達可能

 

まとめ

・従来の公衆衛生の手法ではコロナを収束させることが難しいため、デジタル技術の活用が必要

・コロナを収束させるために利用されたテクノロジーはコロナ後にも残る可能性がある。

・コロナをきっかけにデジタル技術の活用を促進させることができる